フルミスト(鼻噴霧型・弱毒生ワクチン)について
2025.09.11
フルミストは、日本で初めて承認された「鼻に噴霧するタイプ」のインフルエンザワクチンです。生きた弱毒ウイルスを使った生ワクチンで、注射ではなく鼻から投与するため、針を使わずに済み、痛みが少ないのが特徴です。
当院では、従来の注射タイプとあわせて接種方法の選択が可能です
【対象年齢と接種回数】
2歳から18歳が対象で、接種は1回で完了します
*従来の注射タイプとの併用はできません
【副反応について】
接種後に鼻水・鼻づまり・咳・のどの痛み・発熱などの軽いインフルエンザのような症状が出ることがあります
また、従来の注射タイプと同様に、接種後30分間はアナフィラキシー(じんましん、呼吸困難など)といった急なアレルギー反応が起こることがあるので、院内やすぐに医師へ連絡できる環境で様子を見てください
【接種にあたっての注意事項】
フルミストは生ワクチンであるため、次のような場合には接種できません。
・発熱や重い急性の病気がある
・ワクチン成分で強いアレルギーを起こしたことがある
・免疫の病気がある、または免疫を抑える治療中
・妊娠中
また、接種後はくしゃみなどでワクチンウイルスが周囲に広がる可能性があります。そのため、授乳中の方や、身近に免疫の働きが弱い方がいる場合は、注射タイプをおすすめします。接種後1~2週間は、このような方との密接な接触はお控えください