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腎臓内科

小児の腎臓内科とは

小児の腎臓内科とは小児の腎臓内科は、お子さまの腎臓や尿の通り道(尿路)に関する病気を専門に診る診療科です。腎臓は背中側に左右1つずつあり、尿をつくることで体の中の不要なものを排出し、水分や塩分のバランスを整える重要な臓器です。当院では、検尿で異常を指摘された場合や、おねしょ(夜尿症)、腎炎、ネフローゼ症候群などに対応しています。尿の色や量、身体のむくみが気になるときもご相談ください。年齢や症状に応じて、尿検査・血液検査・エコー検査などを行い、適切な治療をご提案いたします。腎臓や尿に関するお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。

当院の腎臓内科の特徴

小児科専門医・腎臓専門医に
よる専門性の高い診察

小児科専門医・腎臓専門医による専門性の高い診察当院院長は、日本小児科学会・日本腎臓学会の専門医です。小児科および小児腎臓内科において、詳細な診察、各検査、治療を行います。腎疾患でお悩みのお子さま、ご家族に対して、専門性を活かした適切な治療と安心を提供いたします。

高次医療機関とのスムーズな
連携

高次医療機関とのスムーズな連携より精密な検査、専門的な治療が必要になった時には、大阪赤十字病院、大阪市立総合医療センターをはじめとする高次医療機関の小児科専門医と速やかに連携いたします。

小児の腎臓内科で対応する
主な疾患

血尿・蛋白尿

血尿や蛋白尿は、尿検査で初めて見つかることが多く、お子さま自身が症状を感じることはほとんどありません。血尿には、赤い尿として目に見える「肉眼的血尿」と、見た目ではわからない「顕微鏡的血尿」があります。また、蛋白尿は腎臓に何らかの負担がかかっているサインかもしれません。
心配ないことが多いですが、なかには腎臓の病気が隠れていることもあるため、継続的な尿検査や必要に応じた検査が大切です。学校や園での検尿で異常を指摘された際には、一度ご相談ください。

溶連菌感染後糸球体腎炎

溶連菌にかかったあと、1〜2週間ほどして腎臓に炎症が起こることがあります。これを「溶連菌感染後糸球体腎炎」といい、尿の量が減ったり、赤っぽい尿(血尿)、顔や足のむくみなどの症状が見られます。お子さまの場合、多くは自然に回復しますが、血圧が高くなることや、まれに重症化することもあるため、しっかりと経過を見守ることが大切です。
最近では、溶連菌に対する抗菌薬治療が進んだことで、この病気の発症は少なくなりました。それでも、感染のあとにむくみや尿の色が気になる場合には、早めに受診されることをおすすめします。

慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)

腎臓に炎症が1年以上続き、蛋白尿や血尿が見られる病気です。これはひとつの病気ではなく、いくつかの異なる原因による病気の総称です。正確な診断のために、腎臓に針を刺して組織を調べる「腎生検」が必要になることもあります。顔や足のむくみや、赤い尿(実際は紅茶やコーラのような色)で気づかれることがありますが、ほとんどは学校や幼稚園の定期検尿で見つかります。早期に気づくことが大切ですので、検尿の結果に異常があれば、専門的な評価を受けることをおすすめします。

ネフローゼ症候群

尿中に蛋白が漏れ出し、体内の蛋白質が減ってしまう病気です。腎炎でも見られますが、お子さまの場合、ほとんどが小児特発性ネフローゼ症候群という病気によるものです。まぶたや足のむくみで発症しますが、初発時には気づかれず、多くは進行し下痢や嘔吐が出現することで気づかれます。症状が進行する前に診断し、高次医療機関へつなげることが重要であり、むくみや体重増加が気になる時は受診をおすすめします。

急性腎機能障害

脱水や感染、薬の副作用などにより数日〜数週間で腎臓の働きが急に低下する状態です。身体の水分量が減ることで起こる腎前性、腎そのものの障害による腎性、尿の通り道が詰まる腎後性の3つのタイプがあります。尿量が極端に減る(乏尿)、尿が出ない(無尿)といった症状がみられますが、原因を早期に見極め、適切な治療を行うことで回復が期待できます。専門的な検査や入院が必要となることが多く、腎機能障害が疑われる場合は速やかに高次医療機関と連携します。

慢性腎臓病

腎臓の働きが数か月から数十年かけて少しずつ低下していく病気です。お子さまの場合は、生まれつき腎臓や尿の通り道に異常があることが主な原因で、乳幼児期には哺乳がうまくできない、体重が増えにくいといった形で現れることがあります。大人とは異なり尿量は保たれることが多いですが、進行すると高血圧や貧血がみられ、透析や腎移植が必要になる場合もあります。腎臓専門の医療機関による長期的な観察と管理が重要であり、当院では連携のもと、感冒時の対応など日常のサポートを行います。

おねしょ(夜尿症)について

おねしょ(夜尿症)についておねしょは、5歳になっても月に数回以上続く場合、「夜尿症」と呼ばれます。
決して珍しいことではなく、小学生の約10人に1人は悩んでいると言われています。原因は、夜間の尿量が多かったり、膀胱の容量が小さかったり、眠りが深くて尿意に気づきにくいことなど、さまざまです。
お子さまの成長の一環として自然に改善することもありますが、ご本人やご家族が困っている場合には治療の選択肢もあります。当院では、生活習慣の見直しや必要な検査・治療について丁寧にご説明しますので、お気軽にご相談ください。

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学校や幼稚園の検尿で
異常があった場合

学校や幼稚園の検尿で異常があった場合学校や幼稚園での定期検尿は、腎臓の病気を早期に見つける大切なきっかけになります。特に慢性糸球体腎炎のように、自覚症状がないまま進行する病気の早期発見につながることもあります。異常を指摘された場合でも、自覚症状がなければ、すぐに心配する必要はありませんが、医療機関での再検査をおすすめします。お子さまの将来の健康のために、どうぞお気軽にご相談ください。

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