乳幼児健診はなぜ必要?
乳幼児健診は、お子さまの健康状態や成長・発達を確認し、病気の早期発見や早期治療につなげるための大切な機会です。また、予防接種の進み具合や生活習慣などもチェックし、必要に応じてアドバイスを行うことで、感染症の予防や日々の健康づくりにもつながります。
お子さまの健やかな成長を見守り、ご家族が安心して子育てできるようサポートいたします。受診の際には、気になることやご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
スケジュールと健診内容
乳幼児健診のスケジュール、その内容についてご紹介します。
スケジュール
乳幼児健診は、1か月、3か月、9~11か月、1歳半、3歳のタイミングで行われます。これらは、定期健診として無料で受けられます。大阪市では、3か月・1歳半・3歳の乳幼児健診は、各区の保健福祉センターで実施されます。通常、1か月健診は、お母さまのお身体の状態とあわせて、出産された病院で実施されることが多いです。
当院では9~11か月健診や就学前健診を行っています。
健診内容
乳幼児健診は、その健診ごとに、調べる内容が少しずつ異なります。
身長、体重については、どの健診でも確認します。
1か月健診
体重の増え方、吐き戻しの状況・黄疸や心雑音の有無などを調べます。また母乳やミルクの与える量・あげ方などを確認します。
3か月健診
基本的な診察と身体測定を行い、運動の発達、首の座りの状態、音に対する反応、皮膚の状態、先天性疾患の有無などを調べます。
9~11か月健診
身長・体重、はいはいやつかまり立ちなどの運動機能、視線、言葉の発達、乳歯の生え具合、パラシュート反射などを確認します。また、予防接種の進み具合も確認します。
1歳半健診
一般診察を行い、心雑音や皮膚のトラブルなどないか評価します。また、ひとり歩き、物をつかめるかといった運動機能や、発語の状態などを確認します。
3歳健診
問診に加え、視力検査・聴力検査・尿検査・運動機能や言葉の発達検査・歯の検査などを行います。
就学前健診(小学校入学前)
視力・聴力や身体の発達、心臓や内科的な病気の有無、生活習慣などを確認します。小学校入学に向けてご不安に思うことをお聞きし、安心して新生活を迎えられるようサポートします。
乳幼児健診に必要な持ち物・服装
必要なもの

- マイナ保険証または健康保険証
- 母子手帳
- 医療証(乳幼児医療証、こども医療証など)
- 乳幼児健診の受診票
- 必要に応じて、替えのオムツ、着替え、タオル
服装
乳児の場合、前開きの服を着てお越しいただくと、診察・検査がスムーズです。
前開きの服がない場合も、脱ぎ着がしやすい服でお越しくださいますようお願いします。
乳幼児健診の流れ
1ご予約
乳幼児健診は完全予約制となります。事前にWEBからのご予約をお願いします。ご不明点、確認したいことがある場合は、お気軽にお電話でお問合せください。
2ご来院・受付
ご来院後は、受付をお済ませください。
3測定・診察
身長・体重・頭位などの測定を行います。その後、医師による診察を行います。
4育児相談
診察が終わりましたら、育児に関するご相談を承ります。
5次回のご予約
健診が終わりましたら、受付で診察券・健康保険証・自治体の医療証(乳幼児医療証、こども医療証など)・母子手帳をお受け取りください。引き続き診察が必要な場合、次回のご予約を承ります。
子どもの成長・発達には
個人差があり、それぞれに適した
歩みが重要です
子どもの成長・発達のスピードは個人差があるのが当たり前で、平均やまわりの子どもから少し遅れているからといって、過度な心配はいりません。健診で重要視されるのは、平均に達しているかということよりも、そのお子さまに合った成長・発達ができているかということです。
ただ、ご家族の皆さまがお子さまの成長・発達が気になる、少し遅れていると不安になるというお気持ちもよく分かります。気になる・不安になることがあれば、何でもお気軽にお尋ねください。医師から丁寧に説明をさせていただきます。
もちろん、より精密な検査、治療が必要になった場合には、速やかにそのご案内をいたします。