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とびひ、じんましん

とびひ

とびひとは、皮膚の細菌感染によって、水ぶくれ・かさぶたなどが生じる病気です。
感染した部位から他の部位へと「飛び火」することから、このように呼ばれています。正式には「伝染性膿痂疹」と言います。
また、水ぶくれができるタイプを「水疱性膿痂疹」、かさぶたができるタイプを「痂皮性膿痂疹」と言います。

症状

とびひの症状
  • 水ぶくれ
  • かさぶた
  • かゆみ

とびひの多くは、水ぶくれを伴う水疱性膿痂疹です。水ぶくれが破れ、中の液体が体表の他の部位に付着すると、そこでも症状が現れます。

原因

水ぶくれを伴うとびひ(水疱性膿痂疹)の主な原因は、黄色ブドウ球菌の感染です。虫刺され、あせもなどを掻き壊し、そこから常在菌である黄色ブドウ球菌が感染することで、症状を引き起こします。
かさぶたを伴うとびひ(痂皮性膿痂疹)の主な原因は、溶血性レンサ球菌の感染です。溶血性レンサ球菌も常在菌の1つです。

治療方法

治療方法軽度かつ局所的であれば、主に抗生物質の入った軟膏を外用します。症状が強い・全身に現れている場合には、軟膏に加えて抗生物質の内服薬を併用します。また、強いかゆみに対して、抗ヒスタミン薬を使用することもあります。

お家で注意すること

  • 患部を含め、身体を清潔に保ちましょう。1日1回の入浴に加えて、シャワーを浴びるのがおすすめです。石鹸をよく泡立て、優しく洗ってください。
  • 家族にうつることもあるため、タオルなどの共用は避けてください。衣類については、一緒に洗濯しても構いません。
  • 無意識のうちに引っかいてしまわないよう、爪は短く切ってあげてください。

じんましん

じんましんとは、突然、かゆみを伴う赤み(みみず腫れ状)がさまざまな形・大きさで皮膚に現れ、多くは数十分~数時間で跡形もなく消失する病気です。2~3mm程度のものもあれば、10cm以上になるものもあります。

症状

じんましんの症状
  • かゆみを伴う赤み、ふくらみ
  • まぶたや唇の腫れ
  • のどのかゆみ
  • 息苦しさ

主に、上記のような症状が現れます。
なお、まぶた・唇の腫れ、のどのかゆみ、息苦しさなどの症状がある場合には、アナフィラキシーの疑いがあります。ただちに受診してください。

原因

じんましんは、何らかの原因によってヒスタミンが増加することで発症します。
アレルギー性のものと非アレルギー性のものに分けられますが、原因を特定できないことが少なくありません。

アレルギー性

卵・魚介類などの食品の摂取、漆・イチョウなどの植物との接触、ハチ・アリなど虫との接触などによるアレルギーとして、じんましんが現れることがあります。
その他、抗生物質、解熱鎮痛剤といった薬剤に対するアレルギーが原因になることもあります。

非アレルギー性

非アレルギー性じんましんの原因としては、発汗、皮膚への刺激、紫外線などが挙げられます。また、原因の分からないじんましん(特発性じんましん)もここに分類されます。

治療方法

治療方法アレルギーが原因と思われる場合には、抗アレルギー薬の内服が基本となります。かゆみ止めの塗り薬を使用することもあります。
再発を繰り返す場合には、ステロイドの使用を検討します。

対処方法

冷やしタオル、保冷剤をタオルでくるんだものを当てたり、エアコンなどで身体を冷やすと、症状の軽減が期待できます。
反対に、入浴、運動などによって身体を温めると、かゆみが強くなります。少なくとも、症状が現れているあいだは控えてください。